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目的別事例

均一な粒子径分布

大流量循環運転によりシャープな粒子径分布を実現!

ビーズミルにおいて、粒子をより細かく、粒子径分布をシャープにするためには、同じ滞留時間であれば1パスよりパス回数を増したほうが適しています。
従来のL(ベッセル長さ)/D(ベッセル径)を大きくして滞留時間を長くしたビーズミルでもショートパスは発生し、粒子径分布がブロードになる場合があります。
そこで、ビーズミルとホールディングタンクの間を大流量で数十パス行う大流量循環運転が考えられますが、従来のビーズミルで大流量循環運転を行うとビーズの偏りが発生し、セパレータ部の偏摩耗やビーズの異常摩耗が発生し、さらには、異常発熱などの問題が生じてしまいます。
このため、ベッセル形状、アジテータ形状、セパレータなどを改良や開発したことで、大流量循環運転を可能にしました。

さらに、循環運転では粉砕・分散は時間とともに進行するため、粒子径コントロールや自動化運転を可能にし、運転中に粉砕・分散の進行状況の確認や添加剤などの添加も任意に行えます。
また、大流量循環運転では、1パスあたりの滞留時間が短いため、ビーズミル内でのスラリーの温度上昇が少なくなります。
さらには、ホールディングタンクやクーラーなどの外部冷却でスラリーを冷却することができるので、スラリーの低温処理が可能となります。

1パス定流量運転 例
大流量循環運転 例

技術データ

ムゲンフローMGFによる循環運転の例(アルミナの粉砕)

ムゲンフローMGFによる循環運転の例(アルミナの粉砕)

[データ解説]
上記の粒度分布は、ムゲンフローMGFによる循環運転で運転20分後・60分後に原料を比較した結果です。
3つの粒度分布を比較すると、長時間運転するほど粒子径が細かく、均一になっていることがわかります。

運転方法の違いによる分散効率

運転方法の違いによる分散効率