目的別事例
素材の性能を維持した微粉砕・分散
粒子の特性を維持した「マイルド分散」
エネルギーを制御しながら分散することで、過分散を起こさない分散方法を「マイルド分散」と呼びます。
マイルド分散は、一次粒子のサイズ、形状、結晶構造、表面状態などを維持したまま分散させる、アシザワ・ファインテックの独自技術です。
粒子が線結合や点結合で緩やかに凝集している場合はマイルド分散が適しています。
マイルド分散は粒子に与えるエネルギーを小さくし、結晶のひずみや粒子表面の活性を少なくできます。
粒子は再凝集せずに分散でき、メカノケミカル効果による分散粒子の結晶構造の変化が防止・抑制できます。
素材の特徴を生かして分散するためには、低周速や小さいビーズでも安定して動かせるビーズミルが必要です。
推奨ビーズミル
技術データ
マイルド分散イメージ
マイルド分散処理後の結晶性(ジルコニア)
[データ解説]
X線回折では従来分散が結晶性構造が崩れていることに対して、マイルド分散と原料がほぼ同じ回析線を示しており、結晶構造が保たれているといえます。