微粉砕機・分散機の総合メーカー

ASHIZAWA:アシザワ・ファインテック公式Youtubeチャンネル

ラボ機導入ナビ[研究・開発向けビーズミルのご紹介と選定ポイント]

対象物を微細化するには、「微粉砕機」や「分散機」が必要です。
アシザワは、世の中に未だ無い製品の創出にお役に立ちたいと考え、研究・開発向けのラボ機も多数ご用意しております。
本ページでは、ラボ機のご紹介だけではなく、以下に最適の機械を選定いただくためのポイントをご紹介させていただきます。

1

ラボ機選定のポイント

ここではブレイクダウンによる様々な微細化方法をご紹介します。どこまで微細化(到達粒子径)するかにより、ビーズミル※には大別して2種類の方法があります。マイクロ領域であれば乾式処理、ナノ領域であれば湿式処理が最適です。

湿式または乾式、到達粒子径から選ぶ

※目標とする粒子の大きさ

乾式ビーズミルの特長

  • ・対象物を空気中や不活性ガス中で微細化する方式
  • ・比較的大きな径のビーズを使用するため、粗大粒子を容易に粉砕することができる
  • ・運転方式には連続式とバッチ式があり、アシザワでは対象物を大量に処理できる連続式(パス運転)を採用
乾式ビーズミルの特長

湿式ビーズミルの特長

  • ・対象物を液体中で微細化する方式
  • ・微小ビーズを使用して高速で撹拌するため、ナノメートルサイズまで微粒子化することが可能
  • ・運転方式には循環運転、パス運転、バッチ式があり、アシザワではサンプル量や粉砕力などの目的に合った方式を採用
湿式ビーズミルの特長

目的とする粒子状態から選ぶ

粒子の微細化の違い

  • ・「粉砕」とは
    一つの大きな粒子を砕くこと
  • ・「分散」とは
    もともとの微粒子の凝集体をほぐすこと
  • ・「乳化」とは
    水と油のように本来は混じり合わないものを、
    混ざり合った状態(エマルジョンにすること)

※ アシザワの「ラボスターミニ」は、粉砕室を入れ替えることで「粉砕」「分散」の処理を一台で可能な卓上型ラボ機です。さらに、少量サンプル作製用のバッチ式も共通フレームで利用いただけます。

粒子の微細化の違い

開発で使用可能な最少サンプル量を考慮する

研究・開発の場合、対象物(試料)自体が希少な場合も多々あります。
ラボ機には、それぞれ一度に使用できる最少サンプル量が設定されています。実験をする際の最少サンプル量は、機械選定の重要なポイントになります。

※ アシザワの「ドライスター SDA1」は、卓上サイズの連続式乾式ビーズミルです。連続式で粉砕室容量1Lであり、最少サンプル量0.5Lからテストが可能です。また、シンプルで使いやすい設計です。

開発で使用可能な最少サンプル量を考慮する

パーツの材質を考慮する

対象物に対するコンタミネーション、腐食性などを考慮して材質選定します。アシザワでは耐摩耗に優れた材質をスタンダードパーツとして、ラボ機ごとに各種用意しています。

運転方式や構造を考慮する

ビーズミルの運転方法には「1.循環式」「2.パス式」「3.バッチ式」の3つがあり、対象物の性質や粒子径、前後工程の設備によって、運転方法を選択します。
その他、運転方法の特徴として、難粉砕物やナノメートルサイズまでの微粉砕や分散処理の場合、流量を増やして多重パスや循環を行う必要があります。このため、作業性を考慮すると循環式にメリットがあります。サンプル量が少量の場合は、バッチ式を選択する運転方式があります。

※アシザワのラボ機「ラボスター」は、粉砕室の入れ替えが可能な構造で、「連続循環式」と「大流量パス運転方式」の2つの運転方式から選択が可能です。

循環式

1. 循環式

大流量でミルとタンクを複数回循環させ微細化する方式です。粉砕・分散が難しいスラリー向きです。よりシャープな粒度分布でサブミクロン、ナノ領域をめざすときに最適です。

循環式

パス式

2. パス式

少流量で滞留時間を稼ぎ、1パスもしくは複数パスで微細化する方式です。粉砕・分散が容易なスラリー向きです。

パス式

3. バッチ式

ビーズミル本体のみでバッチ処理する方式です。ポンプ、配管等の付帯設備が不要で、少量のサンプルで処理が可能です。

スケールアップの有無/開発後のニーズを考慮する

アシザワは、ラボ機で目的とする結果が得られた後、さらにサンプル量を増やした研究・開発や生産に移行させるなど、お客様の開発後のステップについてのご要望にもお答えします。目的に応じた機種を多数ラインナップしており、ラボ機からのスケールアップが可能です。

2

ラボ機の紹介

アシザワでは、お客様の研究目的や用途に合わせ、「乾式・湿式」、「ビーズミル・メディアレス分散機」2ジャンル、4製品の研究・開発機をラインナップしています。サンプル量は、最少100mL~最大2Lまで、機種ごと特長的な機能を用意していますので、お客様の研究開発にベストな1台が見つかります。

ラボ機の紹介

3

ラボ機 導入フロー

ラボ機をはじめて購入いただくお客様のために、アシザワでは万全の体制を確立しています。仕様の打ち合わせから納品、アフターサービスまで、お客様の疑問やご相談に丁寧に応対させていただきます。

1.まずはお問い合わせください

お客様の対象物について詳細にお伺いして、最適なラボ機をご提案いたします。

※お客様の開発に関する内容については秘密を厳守いたします。

2.試作テストをおすすめします

豊富な実績を基に、最適なラボ機にて試作テストが可能です。
お客様の対象物について詳細をお伺いし、最適なラボ機をご提案いたします。

  • テストサンプルをご検討頂きご連絡ください。申込書を送付いたします。
  • お申込みに際して、危険有害性と消防法による危険物量の制限・取扱い方法の確認、およびリスクアセスメントのため、安全データシート(SDS) をあわせてご提出ください。

※秘密保持契約等が必要であれば、別途お申し出ください。

ラボ機 導入フロー
ラボ機 導入フロー

[充実の測定器を完備していますので、
必要なデータの取得が可能です]

※走査型電子顕微鏡FE-SEM、比表面積計、粒度分布測定器:レーザー回折/動的光散乱、簡易クリーンラボも完備